2007年05月05日

ドライブ 3

目的地はどこなんだろう

躰をシートに預けてぼんやり外を眺める
途中、サービスエリアによりみち
都会から離れれば、その分サービスエリアも公園が大きい


ちょっと休憩しようか


缶コーヒーを買い、散歩をする
春の始まりの空気はまだ冷たい
暢気に散歩をしているのは二人くらい

070506.jpg

少し歩くと高台に出てベンチがある
高速の反対側は畑とぽつんぽつんと家が並び、一本の道を車が往来してる


座ろうか


少し出てきた陽射しは暖かで気持ちいい
でもコート一枚の私には、風が吹くと寒さを感じる
こんな格好をしているのに、今はコーヒーを飲みお喋りをしてる
変なの。。。

ぶんっと音を立てて玩具が動く


あっ、いやぁ

でも気持ちいいでしょ


少しずつ腰が浮いてくる
声を出さないように堪えるので精一杯
少しずつ漏れる声を唇を噛んで押し殺す


んっ、くぅぅぅ


途中の車内の戯れに火照った躰が冷めないうちの行為に
ここが屋外だということも、コートの下のあられもない姿なのも忘れて
小さな玩具に翻弄されている

ようやくその振動が止まり顔をあげると、隣にいたはずのその人がいない
あたりを見回すと、少し離れた柵に腰掛けて笑っている


どおして?

ん?でも気づかないくらい気持ちよかったでしょ

満面の笑みをうかべていた
ひとりでいってしまったことと、外での行為とずっと見られていた羞恥に 赤くなる
車まで戻る途中に見てごらんと渡されたカメラには、ひとりコートをはだけて
口を半開きにし、喘いでいる私がいた

車に戻ると縄を解き、玩具を外してくれる


頑張ったね


車内に私のにおいが広がり、変色した縄と光る玩具が転がる
それを淡々と片付ける姿に、自分のした行為があまりにも恥ずかしくなり背を向けて着替えていた

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